月別アーカイブ: 2025年12月

第22回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

 

119・嘔吐・低血糖・熱中症の初動フロー 🚑

 

“焦らず、速く、同じ型で”。緊急時は安全確保→観察→連絡→記録の順で動きます。発作・窒息・転倒・発熱・嘔吐・低血糖・熱中症の現場プロトコルを、在宅仕様で整理しました。📟

 

1|共通初動(30秒でやること)
1) 安全確保:転倒物・火・水をどける。窓を開け換気。
2) 呼吸と意識:呼びかけ・胸の上下・皮膚色。
3) 体位:呼吸苦→上体挙上、嘔吐→回復体位(横向き)。
4) 連絡:状況により119/訪問看護/主治医。同居家族にも短く共有。
5) 記録:時刻・症状・対応・結果を3行で。📝

 

2|症状別プロトコル
• 窒息(むせ・青ざめ・声が出ない)
o 咳を促す→出なければ背部叩打。意識低下や呼吸停止の疑い→119。
o 食後30分は座位維持。“追い飲み”禁止。
• 嘔吐・誤嚥疑い
o すぐ回復体位、口腔をやさしく清拭。口腔乾燥ケア。
o 発熱・咳が出たら看護→医師へ連絡。
• 低血糖(冷汗・手指の震え・ふらつき)
o 意識明瞭:ブドウ糖10〜20g(ゼリー等)→15分後再評価。
o 意識障害:119、口に入れない、保温。
• 熱中症(めまい・気分不良・発熱)
o 冷却(首・腋・鼠径)、涼しい部屋へ。水分・電解質を少量ずつ。
o 意識障害・けいれん・高体温→119。
• 転倒
o 頭部打撲/抗凝固服用/いつもと違う様子→119/看護。
o その場で無理に起こさず、痛み部位を確認→必要ならシートで移動。
• 発熱
o 38℃以上+呼吸苦/強い咳/ぐったり→看護→主治医。保温と水分。😷

 

3|“呼ぶ順番”の決め方(壁に貼る)
• 命の危険が疑われる:119→訪看→家族。
• 評価と処置が必要:訪看→主治医。
• 生活調整で収まる:ケアマネへ共有。

 

4|緊急セット(玄関近くに常備)
• 連絡台紙(連絡先と優先順位)
• 体温計・パルスオキシメータ
• ブドウ糖ゼリー/経口補水液
• 清拭用具・手袋・袋
• 懐中電灯・足元灯🔦

 

5|現場ケース:深夜の嘔吐で慌てたQさん
• 初動:回復体位→口腔清拭→上体挙上。体温37.8℃、SpO₂ 95%。
• 連絡:訪看へ。翌朝に看護訪問、主治医判断で経過観察。
• 結果:肺炎化せず回復。家族と“回復体位ポスター”を作成。🌙

 

6|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 共通初動(安全→観察→連絡→記録)を実践したか。
☐ 回復体位・上体挙上をチームで統一したか。
☐ 呼ぶ順番の台紙を掲示したか。
☐ 緊急セットを玄関近くに集約したか。

 

7|まとめ
緊急時は“いつも通りの型”が命を守る。貼る・置く・決めるで、迷いをなくしましょう。🚑

 


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第21回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

 

訪問看護・主治医・薬剤師と賢くつながる 🏥

 

在宅ケアの“推進力”は連携にあります。何を・いつ・どう伝えるかを仕組みにして、主治医・訪問看護・薬剤師・リハ職と迷いなく連動できる体制を作りましょう。現場で使えるSBARテンプレ、連携の優先順位、会議の回し方、プライバシー配慮までまとめます。🤝

 

1|連絡の原則はSBAR(そのまま使える型)
• S:状況(今起きていること):「本日16:00、38.2℃の発熱、咳増加」
• B:背景(既往・最近の変化):「昨日から食事量半分、先週尿路感染で抗生薬終了」
• A:評価(考えられること):「感染再燃の可能性、脱水も疑い」
• R:要請(してほしいこと):「受診要否の判断、看護訪問の追加可否」📞 → 音声→簡潔な書面(メモ/メール/FAX)の順で残すと、チームで追跡しやすい。

 

2|“誰に何を”の分担表(迷わないための地図)
• 主治医:診断・処方・方針決定。発熱・意識変容・急な痛みはまず相談。
• 訪問看護:バイタル評価・症状緩和・吸引・褥瘡ケア。緊急の初動は看護へ。
• 薬剤師:残薬・相互作用・剤形変更・アドヒアランス。
• リハ職(PT/OT/ST):活動量・嚥下・住環境。“できる”を増やす処方箋。
• ケアマネ:サービス調整・記録のハブ。会議設定・合意形成。🗺️

 

3|“時間”で考える連携フロー
• 即時(0〜1時間):119/訪看/主治医連絡(発作・窒息・重度の呼吸困難)。
• 当日(数時間以内):発熱・急な疼痛・脱水疑い→看護追加訪問、主治医相談。
• 近日(1〜3日):食欲低下・睡眠悪化・BPSD変動→看護/薬剤師/リハと調整。

 

4|定期連携:ミニカンファの回し方(30分版)
1) ゴール再確認:「生活目標=“来客を迎えたい”」
2) データ共有:体重・食事量・歩行・口腔・排泄・睡眠の推移を1枚で。
3) 課題の優先度:重大性×頻度でTop3。
4) 次の一手:担当・期限・評価指標を決める。🧭

 

5|連携を強くする“見える化”ツール
• 共同ノート:写真付き・週1で要点を記録(紙/アプリどちらでも)。
• 服薬カレンダー写真:飲み忘れの把握と調整に効果大。
• 食事ギャラリー:栄養士提案のベースに。📸

 

6|プライバシーと同意(守るべきライン)
• 目的と範囲を本人・家族に説明し、同意を得てから共有。
• 最低限の情報を必要な相手に。鍵・紙の持ち出しはルール化。🔐

 

7|現場ケース:発熱時の迅速連携
• 状況:37.9→38.3℃、食欲低下、咳あり。
• 初動:看護に連絡→バイタル評価と口腔・水分調整→主治医判断で抗生薬再開。
• 結果:在宅のまま3日で解熱。写真と記録で再発時も同手順で対応。🌟

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ SBARで連絡したか(音声→書面)。
☐ 連絡先と優先順位(119/看護/主治医)を台紙に掲示したか。
☐ 週1の“共同ノート”で見える化したか。
☐ 同意とプライバシー保護を徹底したか。

 

9|まとめ
連携は“偶然”ではなく“設計”。型と地図があれば、誰が担当でも同じ品質で支えられます。🏥🤝

 

 


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第20回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

最期まで“いつもの暮らし”を

 

在宅での看取りは、“医療の現場”ではなく“暮らしの延長”。症状緩和(痛み・息苦しさ・せん妄・むくみ)、家族の不安への寄り添い、連絡網と役割分担を整えることで、穏やかな時間が流れます。宗教・文化・価値観への配慮も忘れずに。️

 

 

1|“その人らしさ”の確認から始める
• 何を大切にしたいか:音楽、光、香り、写真、衣類、誰と過ごすか。
• どこで過ごすか:居間?寝室?窓際?ベッドの向きまで希望を聞く。
• 食と水:無理に食べさせない。“口を潤す”が中心に。

 

2|症状緩和の土台(非薬物的アプローチ)
• 痛み:体位変換、クッション・枕の配置、温罨法。触れる強さは痛みの前後で変える。
• 呼吸困難:上半身を30〜45°挙上、扇風機やうちわで頬に風を当てる。口すぼめ呼吸のガイド。️
• せん妄:照明と時計、家族の声、落ち着く音楽。刺激は“少しだけ”。
• むくみ:心臓よりやや高く足を上げる。肌の保湿と優しいマッサージ。

 

 

3|口腔ケアとスキンケア(最期のやさしさ)
• 口:保湿ジェル・スポンジで口内を湿らせる。唇には薄くワセリン。
• 皮膚:摩擦を避け、シーツの皺を正す。保湿クリームで触れるケアを。
• 排泄:おむつは羞恥に配慮しつつ、清潔・乾燥を保つ。

 

4|家族の不安に寄り添う言葉
「眠る時間が長くなるのは、体の自然な変化です。水分は口を潤すことを大切にしましょう。呼吸が変わる時は、上体を少し起こして、頬に風を当てます。心配な時はいつでも電話してください。」

 

5|連絡網と“緊急ではないけど不安”の受け皿
• 窓口:訪問看護・主治医・ケアマネの時間外の連絡手順を紙で掲示。
• 合図:呼吸が荒い/痛みが強い/意識が変わる→まず訪問看護。
• 最期のとき:死亡診断の流れ、宗教者の連絡、葬儀社の段取りを事前に共有。

 

6|宗教・文化・家族の儀礼
• 祈り・読経・音楽などの希望を確認。写真や思い出の品の配置。
• 触れ方・見送り方:地域や宗教の作法に合わせる。️

 

7|現場ケース:窓辺で眠りたいPさん
• 希望:朝日が差す窓辺で最期の時間を過ごしたい。
• 環境:ベッドを窓際へ移動、上体30°挙上、好きな音楽を小さく。
• 家族:役割分担(口腔保湿・足の保湿・連絡係)。
• 結果:呼吸のしやすさが増し、家族との会話が穏やかに続いた。️

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 本人の大切にしたいもの・過ごし方を確認したか。
☐ 症状緩和の非薬物的ケアを実施したか。
☐ 口腔・皮膚ケアを“やさしく”続けたか。
☐ 連絡網と時間外の手順を掲示したか。

 

9|まとめ
看取りは“何もしない”時間ではなく、やさしさを重ねる時間。いつもの暮らしを少しだけ整え、最期までその人らしさを守りましょう。

 

 

 


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第19回訪問介護雑学講座

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孤立・虐待・緊急のサインを見逃さない 👀

 

独居は“気づけば悪化”が最大のリスク。郵便物・冷蔵庫・服装・近隣情報という“生活センサー”と、安否確認・センサー・地域連携の三層で見守ります。虐待や経済搾取の兆候、緊急連絡の優先順位も整理。🧭

 

1|日常の観察ポイント(生活センサー)
• 郵便物:未開封が増える、督促状の有無。
• 冷蔵庫:期限切れ・同じ食材の過剰、飲料・たんぱく源の不足。
• 服装:季節と不一致、同じ服の長期連続、汚れの放置。
• 家の音と匂い:テレビつけっぱなし、異臭・腐敗臭。
• 近隣の声:夜間の大声・ドアの開閉が減った等。👂

 

2|生活課題と支援の組み立て
• 食:配食・ドラッグストア配送・冷凍弁当のストック化。
• 買物:定期配送+置き配、プリペイド決済で金銭トラブル予防。
• 掃除:2畳ルールと道具の定位置化。転倒しやすい床を優先。
• 通院:訪問診療・服薬カレンダー・オンライン面談の導入。

 

3|安否確認の設計(毎日運用できる仕組み)
• “朝の合図”:冷蔵庫の見守り電源/ポットの使用検知/ドアの開閉センサー。
• “昼の合図”:配食の受け取り記録、お弁当写真の共有。
• “夕の合図”:テレビの見守り赤外線や照明の点灯確認。📡
• 連絡網:近隣キーパーソンを2名設定(鍵は管理しないが、通報役として)。

 

4|虐待・経済搾取の兆候(迷ったら記録→相談)🚨
• 身体:不自然なあざ、体重減少、清潔不良。
• 心理:過度の怯え、特定人物の話題で沈黙。
• 経済:口座の急減、不自然な契約、高額現金の持ち歩き。
• 対応:事実の記録→ケアマネ・地域包括へ相談。緊急は110/119。📞

 

5|現場ケース:新聞が山のOさん
• 観察:郵便受けに1週間分の新聞。冷蔵庫は飲料のみ。
• 仮説:無気力と食の低下。日中活動の減少。
• 介入:配食+昼の電話合図、週2デイで活動量を回復。
• 結果:夕の不穏が減り、体重が1.2kg回復。🌟

 

6|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 郵便・冷蔵庫・服装・匂いの4点を観察したか。
☐ 朝昼夕の合図を設計したか。
☐ 虐待・経済搾取の兆候を事実で記録したか。
☐ 連絡網(近隣2名+公的窓口)を整えたか。

 

7|まとめ
独居見守りは“人×テクノロジー×地域”の三層で安心をつくる。続けられる仕組みが命です。🏠

 

 

 


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