第22回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

 

119・嘔吐・低血糖・熱中症の初動フロー 🚑

 

“焦らず、速く、同じ型で”。緊急時は安全確保→観察→連絡→記録の順で動きます。発作・窒息・転倒・発熱・嘔吐・低血糖・熱中症の現場プロトコルを、在宅仕様で整理しました。📟

 

1|共通初動(30秒でやること)
1) 安全確保:転倒物・火・水をどける。窓を開け換気。
2) 呼吸と意識:呼びかけ・胸の上下・皮膚色。
3) 体位:呼吸苦→上体挙上、嘔吐→回復体位(横向き)。
4) 連絡:状況により119/訪問看護/主治医。同居家族にも短く共有。
5) 記録:時刻・症状・対応・結果を3行で。📝

 

2|症状別プロトコル
• 窒息(むせ・青ざめ・声が出ない)
o 咳を促す→出なければ背部叩打。意識低下や呼吸停止の疑い→119。
o 食後30分は座位維持。“追い飲み”禁止。
• 嘔吐・誤嚥疑い
o すぐ回復体位、口腔をやさしく清拭。口腔乾燥ケア。
o 発熱・咳が出たら看護→医師へ連絡。
• 低血糖(冷汗・手指の震え・ふらつき)
o 意識明瞭:ブドウ糖10〜20g(ゼリー等)→15分後再評価。
o 意識障害:119、口に入れない、保温。
• 熱中症(めまい・気分不良・発熱)
o 冷却(首・腋・鼠径)、涼しい部屋へ。水分・電解質を少量ずつ。
o 意識障害・けいれん・高体温→119。
• 転倒
o 頭部打撲/抗凝固服用/いつもと違う様子→119/看護。
o その場で無理に起こさず、痛み部位を確認→必要ならシートで移動。
• 発熱
o 38℃以上+呼吸苦/強い咳/ぐったり→看護→主治医。保温と水分。😷

 

3|“呼ぶ順番”の決め方(壁に貼る)
• 命の危険が疑われる:119→訪看→家族。
• 評価と処置が必要:訪看→主治医。
• 生活調整で収まる:ケアマネへ共有。

 

4|緊急セット(玄関近くに常備)
• 連絡台紙(連絡先と優先順位)
• 体温計・パルスオキシメータ
• ブドウ糖ゼリー/経口補水液
• 清拭用具・手袋・袋
• 懐中電灯・足元灯🔦

 

5|現場ケース:深夜の嘔吐で慌てたQさん
• 初動:回復体位→口腔清拭→上体挙上。体温37.8℃、SpO₂ 95%。
• 連絡:訪看へ。翌朝に看護訪問、主治医判断で経過観察。
• 結果:肺炎化せず回復。家族と“回復体位ポスター”を作成。🌙

 

6|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 共通初動(安全→観察→連絡→記録)を実践したか。
☐ 回復体位・上体挙上をチームで統一したか。
☐ 呼ぶ順番の台紙を掲示したか。
☐ 緊急セットを玄関近くに集約したか。

 

7|まとめ
緊急時は“いつも通りの型”が命を守る。貼る・置く・決めるで、迷いをなくしましょう。🚑

 


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第21回訪問介護雑学講座

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訪問看護・主治医・薬剤師と賢くつながる 🏥

 

在宅ケアの“推進力”は連携にあります。何を・いつ・どう伝えるかを仕組みにして、主治医・訪問看護・薬剤師・リハ職と迷いなく連動できる体制を作りましょう。現場で使えるSBARテンプレ、連携の優先順位、会議の回し方、プライバシー配慮までまとめます。🤝

 

1|連絡の原則はSBAR(そのまま使える型)
• S:状況(今起きていること):「本日16:00、38.2℃の発熱、咳増加」
• B:背景(既往・最近の変化):「昨日から食事量半分、先週尿路感染で抗生薬終了」
• A:評価(考えられること):「感染再燃の可能性、脱水も疑い」
• R:要請(してほしいこと):「受診要否の判断、看護訪問の追加可否」📞 → 音声→簡潔な書面(メモ/メール/FAX)の順で残すと、チームで追跡しやすい。

 

2|“誰に何を”の分担表(迷わないための地図)
• 主治医:診断・処方・方針決定。発熱・意識変容・急な痛みはまず相談。
• 訪問看護:バイタル評価・症状緩和・吸引・褥瘡ケア。緊急の初動は看護へ。
• 薬剤師:残薬・相互作用・剤形変更・アドヒアランス。
• リハ職(PT/OT/ST):活動量・嚥下・住環境。“できる”を増やす処方箋。
• ケアマネ:サービス調整・記録のハブ。会議設定・合意形成。🗺️

 

3|“時間”で考える連携フロー
• 即時(0〜1時間):119/訪看/主治医連絡(発作・窒息・重度の呼吸困難)。
• 当日(数時間以内):発熱・急な疼痛・脱水疑い→看護追加訪問、主治医相談。
• 近日(1〜3日):食欲低下・睡眠悪化・BPSD変動→看護/薬剤師/リハと調整。

 

4|定期連携:ミニカンファの回し方(30分版)
1) ゴール再確認:「生活目標=“来客を迎えたい”」
2) データ共有:体重・食事量・歩行・口腔・排泄・睡眠の推移を1枚で。
3) 課題の優先度:重大性×頻度でTop3。
4) 次の一手:担当・期限・評価指標を決める。🧭

 

5|連携を強くする“見える化”ツール
• 共同ノート:写真付き・週1で要点を記録(紙/アプリどちらでも)。
• 服薬カレンダー写真:飲み忘れの把握と調整に効果大。
• 食事ギャラリー:栄養士提案のベースに。📸

 

6|プライバシーと同意(守るべきライン)
• 目的と範囲を本人・家族に説明し、同意を得てから共有。
• 最低限の情報を必要な相手に。鍵・紙の持ち出しはルール化。🔐

 

7|現場ケース:発熱時の迅速連携
• 状況:37.9→38.3℃、食欲低下、咳あり。
• 初動:看護に連絡→バイタル評価と口腔・水分調整→主治医判断で抗生薬再開。
• 結果:在宅のまま3日で解熱。写真と記録で再発時も同手順で対応。🌟

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ SBARで連絡したか(音声→書面)。
☐ 連絡先と優先順位(119/看護/主治医)を台紙に掲示したか。
☐ 週1の“共同ノート”で見える化したか。
☐ 同意とプライバシー保護を徹底したか。

 

9|まとめ
連携は“偶然”ではなく“設計”。型と地図があれば、誰が担当でも同じ品質で支えられます。🏥🤝

 

 


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第20回訪問介護雑学講座

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最期まで“いつもの暮らし”を

 

在宅での看取りは、“医療の現場”ではなく“暮らしの延長”。症状緩和(痛み・息苦しさ・せん妄・むくみ)、家族の不安への寄り添い、連絡網と役割分担を整えることで、穏やかな時間が流れます。宗教・文化・価値観への配慮も忘れずに。️

 

 

1|“その人らしさ”の確認から始める
• 何を大切にしたいか:音楽、光、香り、写真、衣類、誰と過ごすか。
• どこで過ごすか:居間?寝室?窓際?ベッドの向きまで希望を聞く。
• 食と水:無理に食べさせない。“口を潤す”が中心に。

 

2|症状緩和の土台(非薬物的アプローチ)
• 痛み:体位変換、クッション・枕の配置、温罨法。触れる強さは痛みの前後で変える。
• 呼吸困難:上半身を30〜45°挙上、扇風機やうちわで頬に風を当てる。口すぼめ呼吸のガイド。️
• せん妄:照明と時計、家族の声、落ち着く音楽。刺激は“少しだけ”。
• むくみ:心臓よりやや高く足を上げる。肌の保湿と優しいマッサージ。

 

 

3|口腔ケアとスキンケア(最期のやさしさ)
• 口:保湿ジェル・スポンジで口内を湿らせる。唇には薄くワセリン。
• 皮膚:摩擦を避け、シーツの皺を正す。保湿クリームで触れるケアを。
• 排泄:おむつは羞恥に配慮しつつ、清潔・乾燥を保つ。

 

4|家族の不安に寄り添う言葉
「眠る時間が長くなるのは、体の自然な変化です。水分は口を潤すことを大切にしましょう。呼吸が変わる時は、上体を少し起こして、頬に風を当てます。心配な時はいつでも電話してください。」

 

5|連絡網と“緊急ではないけど不安”の受け皿
• 窓口:訪問看護・主治医・ケアマネの時間外の連絡手順を紙で掲示。
• 合図:呼吸が荒い/痛みが強い/意識が変わる→まず訪問看護。
• 最期のとき:死亡診断の流れ、宗教者の連絡、葬儀社の段取りを事前に共有。

 

6|宗教・文化・家族の儀礼
• 祈り・読経・音楽などの希望を確認。写真や思い出の品の配置。
• 触れ方・見送り方:地域や宗教の作法に合わせる。️

 

7|現場ケース:窓辺で眠りたいPさん
• 希望:朝日が差す窓辺で最期の時間を過ごしたい。
• 環境:ベッドを窓際へ移動、上体30°挙上、好きな音楽を小さく。
• 家族:役割分担(口腔保湿・足の保湿・連絡係)。
• 結果:呼吸のしやすさが増し、家族との会話が穏やかに続いた。️

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 本人の大切にしたいもの・過ごし方を確認したか。
☐ 症状緩和の非薬物的ケアを実施したか。
☐ 口腔・皮膚ケアを“やさしく”続けたか。
☐ 連絡網と時間外の手順を掲示したか。

 

9|まとめ
看取りは“何もしない”時間ではなく、やさしさを重ねる時間。いつもの暮らしを少しだけ整え、最期までその人らしさを守りましょう。

 

 

 


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第19回訪問介護雑学講座

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孤立・虐待・緊急のサインを見逃さない 👀

 

独居は“気づけば悪化”が最大のリスク。郵便物・冷蔵庫・服装・近隣情報という“生活センサー”と、安否確認・センサー・地域連携の三層で見守ります。虐待や経済搾取の兆候、緊急連絡の優先順位も整理。🧭

 

1|日常の観察ポイント(生活センサー)
• 郵便物:未開封が増える、督促状の有無。
• 冷蔵庫:期限切れ・同じ食材の過剰、飲料・たんぱく源の不足。
• 服装:季節と不一致、同じ服の長期連続、汚れの放置。
• 家の音と匂い:テレビつけっぱなし、異臭・腐敗臭。
• 近隣の声:夜間の大声・ドアの開閉が減った等。👂

 

2|生活課題と支援の組み立て
• 食:配食・ドラッグストア配送・冷凍弁当のストック化。
• 買物:定期配送+置き配、プリペイド決済で金銭トラブル予防。
• 掃除:2畳ルールと道具の定位置化。転倒しやすい床を優先。
• 通院:訪問診療・服薬カレンダー・オンライン面談の導入。

 

3|安否確認の設計(毎日運用できる仕組み)
• “朝の合図”:冷蔵庫の見守り電源/ポットの使用検知/ドアの開閉センサー。
• “昼の合図”:配食の受け取り記録、お弁当写真の共有。
• “夕の合図”:テレビの見守り赤外線や照明の点灯確認。📡
• 連絡網:近隣キーパーソンを2名設定(鍵は管理しないが、通報役として)。

 

4|虐待・経済搾取の兆候(迷ったら記録→相談)🚨
• 身体:不自然なあざ、体重減少、清潔不良。
• 心理:過度の怯え、特定人物の話題で沈黙。
• 経済:口座の急減、不自然な契約、高額現金の持ち歩き。
• 対応:事実の記録→ケアマネ・地域包括へ相談。緊急は110/119。📞

 

5|現場ケース:新聞が山のOさん
• 観察:郵便受けに1週間分の新聞。冷蔵庫は飲料のみ。
• 仮説:無気力と食の低下。日中活動の減少。
• 介入:配食+昼の電話合図、週2デイで活動量を回復。
• 結果:夕の不穏が減り、体重が1.2kg回復。🌟

 

6|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 郵便・冷蔵庫・服装・匂いの4点を観察したか。
☐ 朝昼夕の合図を設計したか。
☐ 虐待・経済搾取の兆候を事実で記録したか。
☐ 連絡網(近隣2名+公的窓口)を整えたか。

 

7|まとめ
独居見守りは“人×テクノロジー×地域”の三層で安心をつくる。続けられる仕組みが命です。🏠

 

 

 


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第18回訪問介護雑学講座

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さて今回は

罪悪感・疲労・葛藤に寄り添う

 

① 家族の感情曲線を知る(名前をつけるだけで楽になる)

  • 感情の流れ
     否認 → 怒り → 取引 → 抑うつ → 受容
      日によって行き来するのが自然な反応。

  • 言葉がけのポイント
     「そう感じるのは自然です」
     「一緒に作戦を立てましょう」

  • 比較の罠
     「隣の家はできている」→ 家庭ごとに条件・支援体制が違うと説明する。


② 期待値の再設計:家族会議の“型”

1️⃣ 目的共有:「“できることを増やす”を優先に」
2️⃣ 役割分担:家事・見守り・通院同行を具体的に割り振る
3️⃣ レスパイト計画:デイ・ショート・訪問看護など、使い時を決めておく
4️⃣ 連絡網の整備:昼/夜/緊急時の窓口を一本化

“話し合い=負担調整の時間”と位置づけることで、家族の安心感が増す。


③ よくある葛藤と介入

家族の葛藤 対応・提案
「入浴は毎日!」論争 安全と体力を優先し、部分清拭+足浴を提案。
「自分がやるのが愛情」 “やり方を整える=愛情”と再定義。用具・導線を省力化。
金銭不安 小額財布+レシート貼付で見える化。詐欺対策も併せて説明。

④ 家族への説明トーク例

「“毎日完璧”より、“無理なく続くやり方”が安全です。
今日は足湯と清拭で温まって、明日入浴にしましょう。
記録を写真で共有して、うまくいった型を増やしますね。」

言葉+共有+振り返りで“成功体験”を可視化。


⑤ レスパイトの導入は“後ろめたさ”に効く

  • 事実:休む家族ほど介護を長く続けられる。

  • 選択肢
     ・デイの短時間利用
     ・入浴のみ利用
     ・ショートステイ“半日”から始める

  • 休むサイン
     怒りっぽい/眠れない/涙が出る → 「そろそろ休む合図」️

“休む=続けるための技術”として伝える。


⑥ 境界線とセーフティ(ヘルパーを守る)️

  • 金銭・鍵・通帳
     原則として触れない。受け渡しは第三者立ち会い。

  • ハラスメント対応
     複数訪問・記録・通報フローを事前に説明。

  • 個人連絡先
     利用者・家族に渡さず、事業所を窓口に統一。

⚠️ 現場を守る仕組みが「継続支援」の土台になる。


⑦ 現場ケース

介護疲れで口論が続いていたNさん一家

  • 状況:入浴頻度をめぐり夫婦喧嘩が常態化。

  • 介入:家族会議で週2全身浴+隔日清拭に合意。
     → 「できた日シール」で成功体験を可視化。

  • 結果:口論が半減し、会話時間が増加。

「達成感の共有」が家族の雰囲気を変える。


⑧ 今日から使えるチェックリスト ✅

☐ 家族の感情に“名前”をつけて返したか
☐ 役割・連絡網・レスパイトの3点セットを提案したか
☐ 金銭・鍵・通帳には触れない運用にしたか
☐ ハラスメント対応の窓口を周知したか


⑨ まとめ

家族支援は「説得」ではなく「整えること」。
言葉 × 選択肢 × 休む仕組み を整えることで、
家族はもう一度“介護を続ける力”を取り戻します。

寄り添いとは、我慢を減らし、希望を見える形にすること。

 

 

 

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第17回訪問介護雑学講座

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さて今回は

SOAP・経過記録・引き継ぎの“型”

 

① 記録の原則:事実 → 評価 → 計画(SOAP)

要素 内容 記入例
S(主観) 利用者・家族の言葉をそのまま引用 「『今日は足が重い』と訴え」️
O(客観) 観察した事実・数値・時刻 「歩行速度低下、SpO₂ 96%、食事6割」
A(評価) SとOからの仮説 「疲労+軽度の脱水の可能性」
P(計画) 次の行動・方針 「白湯200ml、午後は外出控えめ。明日も歩行速度を確認」

ポイント
誰が読んでも同じ行動が取れるよう、事実 → 判断 → 次の一手を明確に。


② “悪い記録”を“良い記録”に直す ️

NG表現 OK表現 改善のポイント
「部屋が汚い」 「床に洗濯物3点、廊下に紙パック2本」 状況を具体的に描写
「機嫌が悪い」 「声量が上がり『帰る』を5回発言」 主観を排除し、事実で表す
「いつも通り」 「朝食:粥200g、味噌汁半分」 定量的に記録

判断語を避け、誰が読んでも同じ光景が浮かぶ“再現性のある記録”を意識。


③ 経過記録テンプレ(コピペ推奨)

〈時刻〉8:55 〈出来事〉入浴介助
〈観察〉立ちくらみ×1回(約30秒)
〈対応〉座位休息+白湯100ml
〈結果〉表情改善
〈次回〉入室前の水分声かけ、浴室マット増設検討

3行ルール
1️⃣ 今日起きたこと
2️⃣ なぜ(仮説)
3️⃣ 次回どうする

視認性UPの工夫
タグ絵文字で定型句を見やすく(例:=入浴/=食事/=口腔ケア)。


④ 引き継ぎメモは“未来志向”で

  • NG:「特になし」「いつも通り」

  • OK:「昼食後に眠気強く、15時の散歩は短めに」「便秘傾向:最終排便8/20」

連絡先も明記
主治医 → 訪問看護 → ケアマネの優先順を統一。


⑤ 監査・指導でつまずくポイントと対策

よくある問題 改善策
計画と記録のズレ
(目標“掃除”なのに内容“会話”ばかり)
ケア目標を生活目標に翻訳:「来客を迎えたい」など具体化。
同じ表現のコピペ 食事量・歩行速度・表情・排泄などの時系列変化を観察。
個人情報の扱い 必要最小限の記載+施錠・持ち出しルール徹底。

⑥ 家族・多職種に伝わる“短文の型”

「今日は歩行速度が遅めで昼食は6割、白湯で改善。明日は入浴前に水分を先に取ります。」

1文の構成ポイント

  • 数字(定量)

  • 比較(変化)

  • 次の一手(行動計画)


⑦ 現場ケース:記録の言い換えで転倒予防

  • Before:「ふらつきあり」

  • After:「立ち上がり2回目でふらつき、椅子に手をつかない。夜間トイレ2回」

→ 足元灯+手すり設置を提案し、夜間転倒ゼロを実現。


⑧ 今日から使えるチェックリスト ✅

☐ S/O/A/Pの順に書けたか
☐ 事実と解釈を分けたか(引用と数値)
☐ 次の一手(P)を書いたか
☐ 引き継ぎメモを未来志向で残したか


⑨ ミニワーク(5分)

今日の記録から 判断語を3つ削除 し、
事実表現 に言い換えてみよう。

(例:「元気そう」→「会話時に笑顔・声量一定・歩行安定」)


⑩ まとめ

良い記録は、“賢い現場”の証明
誰が読んでも同じ対応ができる文章にすることで、
✅ 事故が減り
✅ 情報共有が速くなり
✅ ケアの質が継続的に上がる。

記録は「作業」ではなく、チームの“思考の軌跡”です。

 

 

 

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第16回訪問介護雑学講座

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さて今回は

事故ゼロに近づく“見える化”とチーム運用

 

① リスクの棚卸し:マトリクスでTop5を決める 🎯

  • 評価軸:重大性(S)× 頻度(F)をマトリクスで分類。
     例)
     - S高 × F高:転倒(夜間トイレ)/誤薬(旧薬混入)
     - S高 × F低:火災/誤嚥
     - S低 × F高:軽微な打撲/小物紛失

  • 方針
     リスクTop5を抽出し、資源を集中投下。
     👉 対策例:手すり設置・照明改善・服薬管理仕組み化


② 初動フロー:事実 → 安全 → 連絡 → 記録 → 共有 📣

1️⃣ 事実確認:呼吸・意識・出血の有無をチェックし、周囲の危険を除去。
2️⃣ 安全確保:体位・保温・安静を維持。必要に応じて 119通報
3️⃣ 連絡:家族 → ケアマネ → 主治医/訪問看護(順序は事業所ルールで統一)。
4️⃣ 記録:事実と推測を分けて記入。
 🕒 時刻/場所/状況/対応/結果を具体的に。
5️⃣ 共有:当日中にチーム全体へ報告し、再発防止を迅速に。


③ 再発防止会議の進め方(KPT+5Whys) 💬

  • KPT法
    K(Keep):良かった点
     - P(Problem):課題
     - T(Try):次の改善策

  • 5 Whys(なぜを5回)で真因を掘り下げる
    > 例)転倒 → 夜間暗い → 足元灯なし → 設置していない理由は? → 費用/認知の問題 → レンタル提案+家族説明

  • アクション設定
    👉 改善策には必ず「期限」と「責任者」をセットで。✅


④ 領域別ミニマム対策 🛠️

リスク領域 最低限の対策ポイント
転倒 履物・段差・動線・手すり・夜間照明。歩行スピードと立ち上がり回数を観察。
誤嚥 姿勢・一口量・食形態・食事速度。食後30分は座位保持。
火災 IH調理/自動消火装置/感知器設置。外出時は電源チェック表を活用。
金銭 レシート貼付・代理受領ルール・財布の定位置化。
誤薬 💊 一包化・ラベル・保管場所固定・旧薬廃棄の徹底。
個人情報 書類の持ち出し最小化。施錠・シュレッダー徹底。

⑤ 現場ケース 🌟

  • Kさん(夜間転倒)
     👉 足元灯+ポータブルトイレ+ベッド高調整 → 夜間歩行ゼロに。

  • Lさん(誤嚥)
     👉 食形態をムース化、“一口ごと嚥下確認”でむせ回数1/4に減少。

  • Mさん(金銭トラブル)
     👉 レシート貼付+小額財布導入で家族の不安が解消。


⑥ 監査・指導に強い書類のコツ 📑

  • 整合性の確保
     計画書・記録・報告書の表現を統一。

  • ヒヤリハット集計
     月次で件数をグラフ化し、対策実施率も併記。📊

  • 研修記録
     参加者/内容/所要時間/振り返りを記載して保存。


⑦ 今日から使えるチェックリスト ✅

☐ Top5リスクを決定し、担当者と対策を明確化したか。
☐ 事故時の初動フローを掲示・周知したか。
☐ ヒヤリハットを月次で集計・KPTで議論したか。
☐ 記録書類の整合性を確認したか。


⑧ まとめ 🛡️

リスクは「なくす」ではなく「管理する」もの。
見える化 × チーム運用で、
在宅の安全と安心を底上げしましょう。

👥 共有・仕組み・継続こそ、事故ゼロへの最短ルートです。

 

 

 

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第15回訪問介護雑学講座

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さて今回は

😷 感染対策の実務:標準予防策を“ルーティン”にする

 

① 標準予防策の基本(いつも同じ型で)

  • 手指衛生(5つのタイミング) 🙌
     ① 訪問前
     ② 入室時
     ③ ケア前後
     ④ 体液接触後
     ⑤ 退出時
     👉 アルコールが使えない汚れは「石けん+流水」で洗う。

  • 個人防護具(PPE)
     状況に応じて:手袋・マスク・エプロン・ゴーグルを選択。

  • 咳エチケット
     本人・家族にもティッシュ・マスクの使い方を共有。


② 場面別・実践手順 🧽

ケア場面 標準的な対応手順
入浴・清拭 手袋着用 → 終了後に手すりなど高頻度接触面を拭き取り。
排泄介助 手袋+エプロン。便汚染物は密閉袋に。トイレ清拭は上から下へ。
洗濯 手袋で取り扱い → 直接洗濯機へ。衣類をはたかない。乾燥まで実施。
清掃 ドアノブ・手すり・スイッチなどを定期的に拭き掃除。
調理 生食材と器具を分ける。まな板・包丁は洗浄→乾燥を徹底。

③ 嘔吐物・下痢時の対応(概要) 🧴

  • 換気・ゾーニング:出入りを最小にして空気を流す。

  • 装備:使い捨て手袋・マスク・エプロン・ゴーグル(必要時)。

  • 処理手順
     1️⃣ 外側から内側へペーパーで拭き取り。
     2️⃣ 家庭用塩素系製品(表示濃度)で拭き取り。
     3️⃣ 布類は密閉袋に入れ → 洗濯へ。

  • 手指衛生:処理後はしっかり手洗い。


④ 季節ごとの注意ポイント 🍃

  • 冬(インフルエンザ対策) ❄️
     ・加湿と換気のバランスをとる。
     ・加湿器の水替え・洗浄を忘れずに。

  • 夏(食中毒・脱水対策) ☀️
     ・台所の拭き取り回数を増やす。
     ・飲水をこまめに声かけ。🥤


⑤ 家族への説明トーク例 💬

「消毒は“やりすぎ”も“やらなすぎ”も困ります。
手がよく触れる場所を毎日拭く、吐物は表示濃度で拭く、終わったら手洗い。
この3つだけを続けるのが一番効果的です。」


⑥ レッドフラッグ 🚩(受診・連絡の目安)

  • 🌡️ 38℃以上の発熱 + 強い咳/息苦しさ/ぐったり感

  • 🤢 激しい嘔吐・下痢・血便・意識変化
     → 主治医・訪問看護へ連絡。緊急時は 119通報。🏥


⑦ 今日から使えるチェックリスト ✅

☐ 手指衛生のタイミング(前・後・接触後)を守ったか
☐ PPE(手袋・マスク・エプロン等)の使い分けができたか
☐ 高頻度接触面の拭き取りをルーティン化できたか
☐ 嘔吐物処理の流れを家族と共有できたか


⑧ まとめ 😌

いつもの型」に落とし込むほど、ブレは減る。
標準予防策を 淡々と回す ことが最大の防御です。
流行期はほんの少しだけ強化、それが在宅の最適解。

🏠 日々の習慣が、感染ゼロのいちばんの近道です。

 

 

 

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第14回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

リード
生活援助は“家事代行”ではなく、“家事のやりやすさを整える”支援。本人のやりたいことを中心に、工程を分解し、道具と環境を整えて、できる範囲を少しずつ広げる。🔧

 

1. 掃除:2畳の成功体験
• 道具の定位置化:ゴミ袋・ちりとり・ウェットシートをワンセットに。
• 時間の箱:タイマー5分で“終わりが見える”家事に。
• 優先順位:転倒リスクの高い床→水回り→埃。
• 拒否の訳:「どこから手をつけてよいか分からない」。→最初の一手を一緒に。🧹

 

2. 調理:安全と栄養のミニマム
• ワンプレート思考:主食・主菜・副菜・汁の“四隅”を意識。
• 火の管理:IH・自動消火・タイマー鍋・見守りアラーム。
• 下処理の前日化:野菜を切って冷蔵、主菜を漬ける、出汁パック活用。
• 栄養の底上げ:タンパク(卵・豆腐・魚の缶詰)、水分(味噌汁・ゼリー)。🍲

 

3. 買い物:金銭と疲労を見える化
• 買い物リスト:写真付き・定番品はテンプレ化。
• 支払い:小額現金の管理、レシート貼付、代理受領のルール。
• 配達サービス:宅配・生協・ドラッグストアの“置き配”を併用。

 

4. 洗濯:事故ゼロの導線
• 仕分け箱:色物/白/タオル。床置きをやめる。
• ベランダ安全:段差・手すり・踏み台。無理に外干しさせない。
• 乾燥の代替:浴室乾燥・室内物干し・ドラム式。🧺

 

5. ミニケース:料理が好きだったCさん
調理中の火の消し忘れが増え、家族が“調理禁止”に。Cさんは意欲低下。→ IH+タイマー鍋+見守りセンサー導入、下ごしらえを一緒に行い、仕上げだけCさんに。週1の“得意料理”が復活し、食欲も会話も増えた。😊

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 家事工程を分解し、本人の役割を1つ以上残したか?
☐ 危険箇所(火・水・段差・金銭)を確認し対策したか?
☐ リスト・写真・タイマーで“見える化”したか?
☐ 買い物レシート・金銭管理を記録に残したか?

 

7. まとめ
生活援助は“早いこと”より“続くこと”。自分でできたの積み重ねが、生活機能と自尊心を守ります。🌟

 

 

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第13回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社陽葵、更新担当の中西です。

 

リード
認知症のある方の“困った行動”の多くは、本人が感じる 不安・混乱・不快(痛み、寒さ、空腹、羞恥) のサインです。私たちがやるべきは止めることではなく、理由を見つけて環境と関わりを整えること。本稿では、明日から使える観察と声かけ、住環境の小改良、家族支援まで実践的にまとめます。🧭

 

1|基本姿勢:ラベリングをやめ、仮説を立てる
• 事実→仮説→検証のサイクルを回す(例:「夕方に玄関をうろつく」→“疲労”や“低血糖”の可能性→間食と休息で検証)。
• 尊厳の保持:できることは任せ、選択肢を示す。「お茶にします?それとも白湯?」「今は休みます?トイレだけ行っておきます?」😊
• “否定しない”が最短ルート:「違います」より「そうなんですね。心配でしたね」→安心の土台づくり。

 

2|観察のコツ:5W1H+身体感覚マップ
• When/どの時間帯(夕暮れ症候群、午前中の不調)。
• Where/どの場所(玄関・台所・寝室)。
• Who/誰の前で(家族の帰宅時、ヘルパー交代時)。
• What/何の前後(食事・服薬・排泄・入浴)。
• How/どんな様子(表情、歩行速度、手の冷え、呼吸)。
• 身体感覚:寒さ・痛み・かゆみ・口渇・便意・尿意・眩しさ。📝 → “観察→仮説メモ”を3行で:①状況 ②仮説 ③次の一手。

 

3|関わり方:3つのS(Short/Slow/Show)
• Short:短く → 5〜7語で要点。「今から靴下をはきます」
• Slow:ゆっくり → 動作と声のスピードを合わせる。相手の呼吸に同調。
• Show:見せる → 写真・実物・指さし・身振り。言葉より視覚。👀 + Names:名前で呼ぶ/敬称をつける→安心感が上がる。

 

4|環境調整のミニマムセット
• 道具の定位置化:眼鏡・リモコン・ゴミ箱・ティッシュの“いつもゾーン”。
• コントラスト:トイレのフタは白、便座は色付きで見やすく。
• サイン:写真+大きな文字(例:冷蔵庫に「水・お茶はココ」と写真)。
• 照明:夕方はオレンジ寄りで眩しさを減らし、夜間は足元灯。💡
• 音:テレビの音量・ニュースの刺激を調整。音の情報過多は不穏を誘発。

 

5|家族支援:感情と役割の再設計
• 悲嘆の揺れ(否認→怒り→取引→抑うつ→受容)を知るだけで、家族は楽になる。
• 役割の言い換え:「監視」ではなく「安心の見守り」。
• 期待値の調整:昨日できたことが今日できない波を前提に、“できたらラッキー”運用へ。💬

 

6|ミニケース①:帰宅願望への対応
夕方になると「家に帰る」と玄関へ。仮説:薄暗さ+空腹+日課の欠如。→ 介入:16:00に照明を早めに点灯、甘いおやつと白湯、“お迎え準備”という役割(上着を畳む、靴を整える)をお願い。30分で落ち着き、居室での会話が再開。🌇🍘

 

7|ミニケース②:物盗られ妄想の背景
「財布を盗まれた!」と怒り。仮説:財布の定位置が揺れ、金銭不安が増幅。→ 介入:透明箱に“財布の定位置”を写真で表示し、小額財布と管理ノートを導入。ヘルパーはレシート貼付を徹底。2週間で訴えは週1回まで減少。💳📒

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 3行の観察・仮説・次の一手を書いたか。
☐ 3つのS(Short/Slow/Show)で関わったか。
☐ 定位置・サイン・照明を整えたか。
☐ 家族の感情に名前をつけ、役割を言い換えたか。

 

9|ミニワーク(5分)
• 観察カードを作る:「時間・場所・前後・様子」を1訪問につき1枚。
• やさしい約束を1つ決める:「否定しない」「一緒にやる」など。🗂️

 

10|まとめ
認知症ケアは“正解を言い当てる競技”ではなく、仮説→試行→学習のチーム作業。根っこにある不安をほどき、安心と役割を取り戻すことが最良の薬になります。🌸

 

 

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